中日4-3巨人 日本一への道をこじ開けたのは400万円のシリーズMVP男

昌さんとグライシンガーの息の詰まる投手戦。
中日は森野、巨人は小笠原のソロで1点ずつを取るものの、その後は両先発の好投の前に0が続く。
試合が動いたのは9回。
原監督が切ったカードは守護神クルーンの投入。
ここを確実に0に抑えて、裏の攻撃に望みをかけた巨人の采配。
しかし、それをあざ笑うかのようなクルーン背信投球。
井端、和田に対して連続四球を出し、無死一二塁。
ウッズから三振を奪うも、明らかに四球から自滅するクルーンの悪いパターン。
それを見逃さないのが今の中日打線。

落合監督から耳打ちを受けた中村紀が打席に立つ。
初球の暴投で二三塁とすると、真ん中高めのストレートを空振り。
そして3球目、外角高めに抜けたフォークを振りぬくと、白球はバックスクリーンに吸い込まれた。
9回裏は岩瀬が2点を奪われるも逃げ切り勝ち。
クルーンが浴びた今季初のホームランが、CS進出を決める値千金の3ラン。
昨年天国と地獄を味わったシリーズMVP男の劇的な一打が、2年連続の頂点への道に明かりを灯した。


今日の劇的なセリーグ御品書き
・劇的な一打でCS進出を決めた中日
・14連敗中の横浜に14点を献上して終戦した広島
・巨人敗戦で一時マジックが点灯したものの、JF酷使の末に引き分けて8度目のマジック消滅になった阪神

阪神は0.5ゲーム差で単独首位に立ったものの、引き分け数で巨人と並んだ。
最終的に同率で並べば、直接対決を1試合残しながらすでに13勝10敗と勝ち越しを決めている巨人の優勝となるため、実質半歩後退と見ていいだろう。
マジックが消滅する度にマジック消滅記録を塗り替えていく阪神
昨季までのマジック消滅最高回数は3回。
4回目のマジックを点灯させて優勝を逃した球団は日本プロ野球史上存在しない。
阪神がV逸となれば、ただでさえ永久に破られることはないであろう不名誉な記録が、さらに恥ずかしいものとなる。
頑張れ巨人。